★認定審査会はブラックボックスだった

阪南市における介護認定審査会は
阪南市・泉南市・岬町の2市1町の合同で運営されている。
構成メンバーは法の定めるところなのだが
ではそのメンバーの選定方法は?
審査委員を選ぶ審査は無いと言うことを言われた。
ようするに、市側が先生方にお願いして
審査委員になってもらっていると言うのだ(医師の場合)。
数十チームあるらしい審査会の一つひとつに
一回当たり約35件の審査が任されているという。
実質の時間(噂だが)から察すると、
一件あたりの審査時間はとても少ないことになる。
そのことを尋ねたら、
10日前に各審査員に書類を渡して
事前に目を通してもらっていて、
不明な点や分からない点があれば事務局(市職員)を通して
医師や調査員に確認を取るようにしている、とは言っているが、
その確認はできているのかを尋ねたら、
「読んでもらっていると言うことを前提にしている」
「不明な点は再確認してもらっていることを前提としている」
それで当日の審査会では短時間でもきちんと審査をしてもらっていると言う。
以前にも書いたが、
母の主治医は悪筆である。
市職員にも意見書を見てもらったが、
読めない個所が何ヶ所もあった。
しかし、阪南市の事務局から確認の連絡をもらったと言う話は聞いていない。
そして審査会の決定には
市は口を挟むことができないことになっている。
さらに、審査結果は被介護者や介護家族には等級しか知らされず
その理由については一切知らされることはなく、
その審査内容も、事務局(市職員)が議事録に書いているだけで、
その議事録も介護者は見ることも要約を知ることもできない。
つまり
審査会の委員たちは皆さん善良で仕事熱心で、
難解な文字も読めて、
公正に審査が行われている、
と言うことを前提に市は
その審査に一切の疑問を持たずに
被介護者に審査結果を通知し、
審査結果に不服があるなら大阪府に陳情すればいい。
と言う姿勢をとっている。
被介護者の側から見ると、
調査票なんかほとんど読みもしないで
短絡的に事務処理されているのではないか?
と言う疑問を持っても
それを市に聞いても
何も答えてもらえないし、
調べてももらえないと言うことなのだ。
そして審査員に渡される書類を見せてもらったが(未記入のもの)
最初の方に
【認知症なし】 【認知症あり】 の項目が
でーんと構えているではないか!
あーこれなんだ!
関係者の間でよく言われている、
「認知症がなければ、もう要支援としか見てもらえないよ」
そうか、ここですでに仕分けされているのか!
母の調査票と医師の意見書には
かなりの文字数の意見や状態が書かれていて、
内容を知っている私ですら、
読むのは一苦労するくらいである。
それが短時間で処理できるものかどうか?
私は市職員に何回か、
「この量の書き込みを本当に読んでくれているんですか?」
「読んでいると言うことを前提にしています」
Cさんだが、正直に答えてくれている。
そういうことを前提にしなければ仕事が進まないのが現実なんだろう。
その不備な点を承知しながらもそうしか答えることができないと言うことだ。
まさに「認定審査会はブラックボックス」なのだ!
介護者にとって
認定審査会は闇の組織なのだ!
闇から光の射すところへと引っ張り出さなければならない。
そして実際に
どのような基準で
どのような方法で
どの程度の確からしさで
審査が行われているのかを
白日の下に晒して
不備を正さなければ
介護をするものにとって、
泣き寝入りは止むことがないだろう。

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